タイ人とバナナ。
熱帯の国タイとバナナは切っても切れない関係にあり、実も葉も生活に深く根付いています。日本で売られているバナナの種類は数えるほどですが、タイ国内で流通しているバナナは50種類とも100種類とも言われています。
それだけに食べ方も多様で、焼きバナナにしたり、他の具材と蒸したり、ペースト状にして粉と合わせやはり蒸したり、はたまた揚げたり…と、様々に調理されます。
日本では火を通さずに食べるのが主流のため、熟したものが好まれますが、火を通して食べる事も多いタイでは、未熟な酸味のある青いバナナが売られているをよく見かけました。
バナナの葉も大活躍!
そして、実もさることながら、こちらのバナナの葉もタイ料理には欠かせません。
丸くくりぬいたバナナの葉を外表にして2枚重ねたものの四隅を楊枝で留め、
器として使ったり。
味を付けた春雨や肉などを包んで…
蒸したり、はたまた…
こちらはタイの定番お菓子、「カオトムマット」ですが、お菓子を作る際にも大活躍です。
家庭で作る際には蒸し器で蒸すのが一般的かと思いますが、タイではこれを焼くことも。すると香ばしさが加わって、さらに美味しくなります。
バナナの葉は火で炙って使う。
以前「カオトムマット」を紹介した際にも載せましたが、日本に輸入されている葉は固く、そのまま何かを包むことはできません。もし力ずくでそれをやったら、バナナの葉がバリバリと裂けてしまいます。
そんな固いバナナの葉を柔らかくするには「火で炙る」こと。
火に触れた部分から葉がツヤツヤになっていくのがわかります。全体に艶が行き渡ったらOK。あとは両面を濡れ布巾できれいに拭けば準備完了です。