アーム先生の料理教室は「中部タイ料理」か「北タイ料理」を選んで全4品を作りますよ、という案内だったのです。メニューはこんな感じ。
- [前菜] 青マンゴーのサラダ
- [カレー] カオソーイ or 豚肉と春雨のカレー風味蒸し
- [スパイス料理] ふくろたけのハーブスープ or 豚肉のラープ
- [デザート]バナナともち米のデザート
ですが実際は、参加者で手分けしてすべての料理を作り、全6種類をいただけるという贅沢なレッスン内容でした。
前菜は久しぶりに食べたかった「青マンゴーサラダ」!
青マンゴーのサラダと言えば春先にMay先生の料理教室で習い、すっかりはまったお料理。日本ではタイ食材店でも主に4月から5月にかけてしか良き青マンゴーは流通しません。要はタイでマンゴーが旬を迎える時期に、熟れる前の実を収穫したもの。よってその時期にしか日本には入ってこないのです。でもタイは今時期もベストではないとはいえマンゴーが採れるため、当然青マンゴーも出回っています。
こちらは材料を切ったら調味料と和えるだけなので本当に数分で完成します。アーム先生のレッスンは1品作ったら食べるというスタイル。座って食べることが休憩にもなるので、疲れ気味の旅行中は助かります。
お次はカレー料理2品。
お次は「カオソーイ」なるココナッツミルク風味の麺と「豚肉の春雨のカレー風味蒸し」を作ります。どちらにもカレーペーストを使用するのですがそのレシピはほぼ一緒。ペーストは全員分まとめて…ではなく、一人ひとりクロックを使って手作りします。
ペーストが完成したところでココナッツミルクを絞ります。
以前私が習ったカオソーイのレシピではレッドカレーペーストとターメリックパウダーを使うのですが、フレッシュなハーブとスパイスから作ったペーストを使用したこちらの麺料理ははなんともさわやかな風味。ココナッツミルクもフレッシュだからか濃すぎずクド過ぎずで大変良き。この美味しさは本場北タイでしか味わえないだろうなー。
フルーツを頂きつつ休憩タイム。
食後のデザートかと思っていたフルーツですが、アーム先生のフルーツ解説を聞きつつここで一旦中休み。参加者を疲れさせない&飽きさせないレッスン内容、素晴らしいです。
10種類のスパイスを使ったスープ&ラープ。
タイ料理にはニンニクやレモングラス、パクチーの根などはよく使いますが、ドライスパイスでよく使うものと言えば白コショウぐらいなもので、これまでドライスパイスを多用したタイ料理は習ったことがありませんでした。ですが、今回習ったこちらのお料理達にはそれぞれ10種類ものスパイスを粉末にして加えます。実はインド料理もつくるワタクシ、これまでスパイスをあれこれ使ってきた身としては非常に興味深いものがありました。
先生からいただいたレシピに書いてあったスパイスの中で1種類だけ不明なものが。「カワラボウフウゾク種」って何だろう。あとで質問メール送ってみよう。
最後はもちろんデザートで締め。
バナナの葉の香りがもち米に移り、ほのかに甘いココナッツの甘味、タイバナナの酸味とが相まって得も言われぬ美味しさ!これ、絶対日本人が好きな味です。これとタプティムクローブを売る屋台やりたいな。
本当の締めはワインとレシピ本。
至れり尽くせり、お料理教室でそんな感想もおかしいかもしれませんが、とにかく充実した贅沢な時間を過ごしました。料理ももちろん美味しかったですし、量も6種類食べても苦しくない程度に調整されていて、アーム先生、いろいろな点を本当によく考えていらっしゃいます。レッスンの終わりにはレシピ本をくださるのですが、日本語版も用意してあるという素晴らしさ。
次にチェンマイを訪れた際にはアーム先生の元に、中部タイ料理を習いに行こうと思います。今回のチェンマイ旅にあたって、思い切って申し込んで本当に良かった!自分、大正解!アーム先生、素晴らしい料理と体験をありがとうございました。