ワット・ウーモン界隈は密かなおしゃれエリア【1日目②】

「Sriprakad」でチェンマイアートに触れる。

今回のチェンマイで必ず立ち寄ろうと思っていた場所の一つが、こちらの「シープラカート」。100年以上前に建てられた旧ホテルだというこちらの建物は、現在不定期ではありますが、様々なイベントを行い、その収益の一部を修繕費にあてるなどして、保存・保護されています。

こちらで私が滞在中にちょうど開かれていた「時空会議」と題されたエキシビジョンを覗いてみたかったのです。というのも、その参加者のお一人である画家、桃子さんの作品をもう一度観たかったから。彼女は毎年日本でも個展を開いていて、先の10月に高円寺で行われた個展にお邪魔したばかり。その時少しだけお話して、この冬にチェンマイにいくということもお伝えしてありました。

そうしたところなんと。その桃子さんからご連絡をいただき、連れて行っていただけることに!

展示されている作品はもちろん、その空間自体がもうアート。本当に素敵でした。歴史ある建物の佇まいがよりその作品たちを引き立てていて、もういつまでもそこにいたくなるような雰囲気。その場所、漂う空気、流れる時間、どれもが本当に本当に素敵でした。

ワット・ウーモン、注目すべきは「洞窟」「壁画」そして「池」!

シープラカードを後にして、その後桃子さんが誘ってくださった「ワット・ウーモン」。市街地からは少し離れた場所にあります。

到着してみると、今まで観てきたワットとはまるで違う雰囲気。この数々のトンネルはなんだ?入ってみるとこんなことになっておりました。

なんと。トンネルの中にこうして仏像が何体も置かれているのです。

そしてその壁にはたくさんの壁画が描かれています。夜に訪れたらより幻想的な光景を見ることができそうです。

外に出ると「ちょっと池に行ってみませんか?」と桃子さん。

そして池のほとりにある小さな売店で、このエサを買うよう勧められました。そのお値段10バーツ。「これを池にばらまくと面白いものが見れるわよ。」と桃子さんにっこり。

餌を数粒投げ入れると、水面がゆらゆらとうごめき始めました。さらに餌をひと握りばらまくと…

大量のナマズが顔を出しました。それもすごい数。そしてこれがまぁでかい!こんな立派なナマズ、今まで見たことない。思わず笑ってしまいました。

いろいろな楽しみ方ができるこちらのワット・ウーモン、個人的にとても気に入りました。チェンマイのお寺巡りをしてみたいという方、ぜひこちらも目的地の一つに入れてみてください。

チェンマイのおしゃれエリア「Commune Malai」

続いて桃子さんが案内してくださったのはカフェやコテージ、ハンドクラフトのお店が集まったエリアです。ここでお茶でも飲みましょう!と誘ってくださったのですが、注文したものが出来上がるまでの間、コテージやショップを覗かせていただきました。

こちらコテージのお庭。

数棟あるコテージはそれぞれにテーマがあり、全く異なるしつらえになっています。そのどれもが本当に素敵だった!こんなところに一度は泊まってみたい!

ある一室には桃子さんの絵も飾られていました。

コテージを出て次に向かったのは雑貨店エリア。といっても目と鼻の先、ですが。

こちらにはタイのポップなお洋服や小物を販売するお店、画家の方が経営するギャラリーなどなどがあります。可愛い物好き&雑貨好きの方にはたまらない空間です。

注文していたドリンクの準備ができたというので桃子さんイチオシのカフェ、「Paper Spoon」へ。笑顔がとても素敵なこちらの方がカフェのオーナーさん。

コーヒーはもちろん、オーナーさん手作りの焼き菓子も美味しいということでスコーンも注文。スコーンは小麦の香ばしさが感じられ、サックリとし歯触りも良く美味。そして、これを頂きながら周囲に目をやると…

テーブルの上に飾られたセンスのいい花々にうっとり。

横を見れば広がっているのはこんな景色。目も口も、そして心も満たしてくれるとっても素敵な場所でした。

食べたかったチェンマイの家庭料理を満喫!

さて、桃子さんとは先のカフェでお別れ…のはずだったのですが、桃子さんとそのご主人であるルカーさんのお心遣いで、ご自宅に招いていただき、なんと!夕飯をご一緒させていただけることになりました。

画家である桃子さんと、鉄という素材を使ってオブジェやモニュメントを造形するアーティストであるご主人のご自宅はアトリエにもなっているため、もう空間全体がアート!敷地内のいたるところにお二人の作品が飾られています。

Iron Artistであるルカーさんはお料理も上手。

この日は家の裏手で採ってきたという通称「木の舌(学術名はわからないとのこと)」を使ってヒトシナ作るんですって。ちょっと苦みがある食材だそうですが和え物にするとその苦みが心地よく美味しいとのこと。

この「木の舌」、中はこんな風になっています。

それを真っ黒になるまで焼いて、皮を剥いたものを調理。パプリカもこんな要領で皮を剥くことがありますよね。それと同じかな。

それに味をつけ、ケープムーと和えれば完成です。苦みはあるのだけれど、渋みはないので、その苦みがいつまでも口の中に残ることはありません。これ、無限に食べられちゃう。美味しい!

ホロホロになるまで煮込まれた鶏肉も絶品!

10月のあの日、桃子さんの個展に行かなければ、そして桃子さんがご連絡をくださらなかったらありえなかった時間、出来事。桃子さんの優しさ、親切心、そしてこのご縁に心から感謝しています。本当に本当にありがとうございました。2度目のチェンマイ、初日からミラクルに遭遇です!