バイマックルー(こぶみかんの葉)

バイマックルーとは何ぞや。

「こぶみかん」はタイ語で「 มะกรูด (マックルー)」、英語では「 kaffir lime (カフィアライム)」と言いますが、こちらはタイ、マレーシア原産 の柑橘類の一種。

そもそも「こぶみかん」自体日本では馴染みが薄いので、日本名を言われたところでピンとこない人が大半だと思います。が。タイ料理を作る人にとってはお馴染みのタイハーブです。

バイマックルーは葉の形が独特で、2枚がつながったような形状をしています。1枚だけを見るとハート型にも見え、艶やかで可愛らしい葉っぱです。

バイマックルー、タイ料理ではこう使う!

バイマックルーの使い方は主に二通りあります。一つは葉の中心を通る太い葉脈を取り除き、さらに葉の部分を半分程度にちぎって、スープや汁気の多い料理に香り付けとして加えるというもの。例えばグリーンカレーでは、調理工程の仕上げのところで加え、葉の香りをスープに移します。

もう一つの使用方法は極細の千切りにするというもの。こんな風に完成した料理のトッピングしたり、和え物に加えたり、はたまた練り物に混ぜ込む、といった使い方をします。

こちら、バイマクルーの極細千切りがたっぷり練り込まれた北タイ料理の「サイウア」。バイマクルーが本当に良い仕事をしています。

バイマックルー育成スタート!

生のバイマックルーはいつもタイ食材店で購入していますが、使うのは一度の料理につき数枚。結局新鮮な内に使い切れず、冷凍…という流れになっておりました。バイマックルーに限ったことではありませんが、冷凍よりもやっぱりフレッシュな物の方が味も香りも良いに決まっています!ということでこの度、自宅でこぶみかんを育ててみることにしました。購入したのは小さな苗ふたつ。

まずはプラスチックの植木鉢を準備して、そこに網を敷き、軽石を鉢の2割程度のところまで入れたら園芸店で売られている野菜用の土も投入。

陶器の植木鉢の方が温度変化が少なく、特に越冬のことを考えると良いとの話も聞きましたが、基本室内で育てることを考えると移動が容易な軽いプラスチック製の方が、私には都合が良いのです。

次に根を崩さないよう注意しながら、こぶみかんをポットより出し、これを鉢に入れて、さらに隙間を埋めるように土を追加投入すれば作業完了です。

最後にお水をたっぷりとあげました。

水は頻繁にあげるよりも、土が乾いたら鉢の底から水が流れる程度にやるのが良いとのこと。これならずぼらな私にも難なく管理できそうです。

春先にこの作業をしていれば、この暑い夏にぐんぐん育っていただろうなあ。そんな小さな後悔はさておき、葉が収穫できるその日を心待ちにしながら成長を見守りたいと思います!