タイの定番朝ごはん「ジョーク(โจ๊ก)」を作る!

タイで定番の朝ごはんは?と聞くと多くの人が挙げるという「ジョーク」。お米が開いてトロトロになるまで煮込んだお粥のようなもの。具には豚ひき肉を調理したものや豚の内臓、卵などが入り、生姜やパクチーなどを薬味として添えます。簡単なようでしっかりコツがあるこのジョークの作り方をMay先生に習ってまいりました。

スープを取って米を煮る、とにかく時間がかかるジョーク。

豚の背骨でスープを取っている間にジョークに加える具材を準備します。こちらは荒くサップ(叩き切り)した豚肉に調味料を加えて練ったもの。これを大きめにちぎりながら加えて団子にします。

豚の背骨は2時間以上かけて煮込み、うま味がスープに溶けだしたらザルで丁寧に濾し、そこから米を加えて煮始めます。途中水が足りなくなってきたら上の豚肉団の煮汁を加えていくので、その時には豚肉団子が出来上がっていなければなりません。

他に豚レバーやガツ、ハツなど内臓系も入ります。こちらは薄切りにして水にさらし、さらにサッとゆでて臭みを取ります。茹でてもなお臭みが強いようならそこでもさらに水洗い。

米が良い感じに開いたら先の豚肉団子を加えて最後の仕上げ。

他の具材は器に入れて、そこに出来上がった肉団子入りジョークを注ぎます。

最後に薬味をトッピングすれば手間暇かかった、なれど超絶美味しいジョークの完成です!

ジョークと言えばパートンコーもセットです。

台湾や香港でも「油條 」という名で豆乳やお粥とともに提供されることの多い揚げパン。タイで「パートンコー」と呼ばれるそれは、もちろんセットです。

広東系の油條は長い棒状のもの、という印象が強いのですが、今回はこんな可愛い形にして揚げていきます。

揚げたてを一つ試食させていただきましたが、美味しいのなんのって。参加者のお一人が「タイでも食べたけれど、こんなに美味しいと思ったことはなかったな。」とおっしゃっていたほど。間もなく訪れるチェンマイでぜひ食べたいメニューの一つなのですが、どうやらこの揚げパンとの味比べになりそうです。

カスタードクリームを作ればパートンコーがデザートに変身!

カスタードクリームもそこはタイらしく、ココナッツミルクを使い、バイトゥーイで風味付けをします。すべての材料をボウルに入れたら湯煎するだけ。

クリームがもったりとして、艶が出るまでマゼマゼ。

バイトゥーイの良き香りとココナッツミルクの風味で一気にタイの味!揚げたてのパートンコーでひと掬いしていただけば、もうパラダイス過ぎて思わず笑いがこみ上げます。美味しいわー。

ジョークは自宅で作ったら相当贅沢な朝ごはん、です。

大変美味しいジョーク、ですが、その作る手間暇たるや。これを自宅で作ったら相当贅沢です。タイでは専門店で提供されるとのことですが、それも納得。これを作っていたら、他の料理を作る余裕なんてないよな。

ということでこちら、自宅で再現する前にまずはチェンマイ旅で味わおうと思います。美味しいジョーク屋さん、チェックしておこう!