タイのお母さん味、な「ゲーンハンレー」。

世界各国どこに行っても言えることですが、同じ料理でも作り手によってそのレシピはさまざまです。材料や味付けの違いが最終的な料理の仕上がりの違いとなって現れ、同じ料理でありながら時に全く違うものになることも。今回は北タイの名物料理、「ゲーンハンレー~タイの母さんバージョン」を習ってきました。教えてくださったのはチェンマイ出身のタイ人、ラサミタ先生です!

北タイの豚煮込み料理、ゲーンハンレー。

豚肩ロースを大きめに切ります。

以前、yukko先生にも習ったことがあるゲーンハンレーですが、皮付きの豚肉とニンニクの酢漬けを使い、ピリッと辛い味付け、ピーナッツも入って…というのが特徴的でした。

この美味しさは知るべき!北タイの豚煮込みカレー「ゲーン・ハンレー」。 | タイはおいしい天国。

タイ料理は地域によって使う食材や調理法が個性的。タイ北部ではキノコや筍といった山の幸を使った美味しい料理がたくさんありますが、お隣ミャンマーの影響を受けたと思われるものも見られます。こちらのレッスンで習った「ゲーン・ハンレー」もその一つ。豚

その模様はこちら↑ですが、ラサミタ先生がお母さんに教わったというゲーンハンレーはたっぷりの豚バラ肉と豚肩ロース肉、にんにくは生を使います。そして辛さは極控えめ。

強火でしっかり炒めます。

ハンレーペーストとガラムマサラ、シーユーカオと豚肉を鍋に入れ、しばし寝かせた後に強火でしっかり炒めます。その後水を加えて蓋をして煮込むこと10分。その後蓋を取って水分を飛ばしながらさらに煮込んでいきます。

間もなく完成!

その後ニンニクと赤玉ねぎを加えてさらにさらに煮込み、ココナッツシュガーとタマリンドソースで味付けしたら最後に生姜を加え、柔らかくなったら出来上がり!

ホロホロになった豚肉の美味しさと言ったら。。。たまりません!

こちらのカレーにはタイのもち米がよく合います。この日ももちろん、カオニャオとセットでした。

手羽先の簡単ナンプラー焼き「ガイ・トード・ナンプラー」

簡単なのに美味しい神料理の一つ。

こちらは手羽先にナンプラーで下味をつけ、30分以上置いたら油を熱したフライパンで焼くだけ。

ビールによく合う…はず。

そのまま食べてももちろん美味しいのですが、スイートチリソースをつけてもよし。熱々をハフハフ言いながら食べるのが一番。おつまみとしても最高です。

「ナムプリックオン」が10分でできあがる感動!

たっぷりの野菜は付け合わせとして欠かせません。

タイにはディップが各種ありますが、私が一番好きなのが豚肉とトマトを使ったこちらの「ナムプリック・オン」。本格的に作ろうと思うと様々なタイ食材が必要なのですが、今回教えていただいたものはとっても簡単でしかも美味しく、感動ものでした。

まずは豚ひき肉を炒めます。

最初に豚ひき肉を炒めるのですが、その際に使うのがこちら。

おなじみ、メープロイのペースト。

なんとサワーカレーペーストです。肉に火が通ったらシーユーカオとココナッツシュガーで味付けし、最後にトマトを加えて柔らかくなるまで煮詰めるだけ。

野菜はお好みのもの、生でも蒸しても。

これは本当に簡単で、帰宅後早速復習しました。冷凍庫のストックがなくなったら、すぐにまた作ろうと思います。野菜もたっぷり食べられて、その点でも嬉しいタイ料理です。

テーブルコーディネートとデザートと。

素敵。

この日のテーブルコーディネートも相変わらず素敵でした。美味しいお料理でお腹いっぱいだったのですが、ラサミタ先生のレッスンでは必ずデザートも作ります。

優しい甘さの緑豆煮と塩気が効いたココナッツクリームの組み合わせ、癖になります。

日本でも小倉餡に代表されるように豆を甘く煮たスイーツがいろいろありますが、タイでも同じように豆をデザートとしていただきます。

こちらがタイの緑豆。

自分でひと鍋作ってしまったらあっという間に食べきってしまいそうで、怖くて再現せずにいますが、ほんのり甘く温かいこちらのデザートは寒さが増してくるこれからの季節、恋しくなりそうです。

ともあれこの回のレッスンでは私が既に習ったことのあるタイ料理ばかりでしたが、それだけに既知のものと自分の中であれこれ比較し、気づいたこともいろいろあって、とっても勉強になった一日でした。