まずは「TANG CAFE & BAR」で朝の一杯。
そもそも、いつどこに行くかなどまったく決めないままバンコクまで来てしまった今回の旅。この日の予定も朝起きた時点でまだ無し、という状態。とりあえず出かける準備をして、1日のプランを練ろう!とホテル近くのカフェ「TANG CAFE & BAR」へとやってまいりました。
こちらのカフェ、1階席とテラス席のほかに2階もあります。コンセントを自由に使える席もあるようで、旅行者にとってはなかなか使い勝手がよさそう。
オーダーしたカフェラテがやってきました。ラテアートがかわいいのはご覧の通りですが、コーヒーもちゃんとおいしい。これ、大事。
このカフェ近辺に居ついていると思しきハチ割れ猫、登場。バンコクもやはり猫が多いな。
人懐っこくて、かわいい。
これぞまさに看板猫。
観光客が何かを目当てに歩き回るエリアではないかもしれませんが、ご縁があればぜひどうぞ。街の喧騒から逃れ、歩き疲れた足と心を休めるのにはぴったりのカフェです。
目的地をバンコクの中華街「ヤワラート」に決め、いざ出発!
朝ごはんはバンコクの中華街で食べよう!と決め、地下鉄のWat Mangkon駅までやってまいりました。
地下鉄の出口付近からパッと目を上げると見える古いマンション。バンコクの新旧が混在する街です。
台所用品店を見かけると、つい意識がそちらに行ってしまうのはもはや病気。お隣で売っている中華菓子もおいしそうです。
このお店もなかなか人気があるようで、来店客が絶えません。
パートンコーにも呼ばれている気がするけれど、ここで食べてしまっては朝ごはんのおいしさが半減するので我慢我慢。
他にはカリーパフ屋さんや、中華饅屋台、北京ダックを手軽にいただける食堂なんかもあって、食べられる量に自信がある方は片っ端から食べていただきたいです。きっとおいしいはず。最近、加齢による衰えが最も強く胃腸に表れている私には、そんな芸当は到底無理。眺めるだけ眺めて素通りしまくりました。
朝からおいしい「和豊成(フアセンホン)」。
朝ごはんはせっかくだから!と中華街の人気店、「和豊成(フアセンホン)」でいただくことに決めました。お店までやってくると、店頭にはずらりと並ぶ、持ち帰りもOKのお料理たちが。ここ、店頭なのですがこのショーケースの裏手が調理場になっていて、大鍋で麺を茹でたり、調理人の皆さんがフライパンをあおったりしています。なぜかそこを写真に収めなかったんだよな~。悔しい。
「和豊成(フアセンホン)」と言えば有名なのはフカヒレ料理。ですが個人的にあまりフカヒレには食指が動きません。それよりも私の目には点心の方が魅力的に映ったため、そちらから3品オーダーすることにいたしました。
そうして待つこと5分。いや、3分だったかもしれません。それぐらい早い。テーブルに運ばれてきたお料理たちがこちらです。
豚肉のシュウマイと海老の蒸し餃子、そして具だくさんの中華粽!
中には干しエビや銀杏、ピーナッツ、蓮の実、中華ソーセージ、シイタケ、鶏肉と、そしてなんとタロイモ餡が入っています。粽に餡…一瞬「えっ!?」と思いましたが、あんこ好きな私はおいしくいただきました。ただし、これは好き嫌いがわかれそうです。
蒸し海老餃子は上に貝がのっかっているものを注文しましたが、プリプリで美味しかったなー。焼売も胡椒が効いていて美味。味もしっかり目についているのでタレなしでもいけます。
私は開店してすぐぐらいの時間にお邪魔したのですが、9時半ごろには団体が入ってきて、店頭すぐのスペースはいっぱいになりました。ただ、お店の奥の方はまだまだ席に余裕ありだったので、11時から14時ぐらいを避ければ並ばず&お料理を待たずに済むのではないかと思います。
食材好きなら歩くだけで楽しい市場「 イサラーヌパープ 」。
点心でおなかがいっぱいになったところで、ヤワラート散策です。まずは私が大好きなタイ料理の食材がたくさん拝めそうな小道を歩いてみることにしました。
乾物屋さん、練り物屋さん、お総菜屋さん、漬物屋さん、薬屋さん…さまざまなお店が所狭しと商品を並べて売っています。
バンコクでは手に入りにくい乾燥させたロンガン(龍眼)や マトゥーム (英語名はベールフルーツ)もここでなら確実に手に入ります。
私が個人的に一番気に入ったのは、こちらの写真左手に見えるスパイス専門店。ここでなら、タイ料理で使うものはもちろんのこと、大抵のスパイスは揃うと思います。
どんなにおなか一杯でも行きたいしイケる!「シンガポールポーチャナー」
中華食材の市場を小一時間歩いたところで、お腹なんて空きやしません。しませんがだがしかし。今回の旅に来る前に、タイ料理友の一人であるAちゃんから、中華街にある美味しいロッチョンのお店を教えてもらっていました。ここはなんとしても行き、そして食べなければなりません。頑張りどころです。
曲がるべき道ではなく、一本手前の通りに入ってしまいましたが、出ることさえできればモーマンタイ。
「シンガポールポーチャナー」という名のロッチョンシンガポールのお店です。上の写真正面に見えるところで注文するとすぐに作ってくれます。
それにしても暑い。店内にクーラーはなく、涼を得るのはシーリングファンから送られてくる風と、デザートに入った氷頼み。
店内には過去に王族の方が訪れた時に撮影したと思しき写真がずらり。私が訪問した時は店内のお客さんはまばらだったのですが、ちょうど大量のモバイルオーダーが入った直後だったらしく、その準備が一段落するまで少し待ちました。
そうして待つことしばし。やってきました、こちらがこのお店自慢のロッチョンシンガポールです!
一番底に沈んでいるのがジャックフルーツ入りのシロップ、そこに翡翠色のロッチョンが入ったほんのり甘いココナッツミルクが注いであり、上にはたっぷりのクラッシュアイスがのっています。
このほんのり甘く、のど越しの良い冷たいスイーツなら、どんなにおなか一杯でもさらっと入ります。これは良い!
ロッチョンシンガポールが食べられるお店はバンコクにはいくつもありますが、ここが元祖とのこと。ヤワラートの街並みを楽しみつつ、ぜひ足を運んでみてください。お勧めです。