魚介テンコ盛りのスープ?煮物?が「ポテーク」です。
ポテーク(โป๊ะแตก)、またはトムヤムポテーク(ต้มยำโป๊ะแตก)は海の幸がこれでもか!と入った汁物です。もしくはつゆだくの煮物と表現してもよいかもしれません。
テーク( แตก )は「壊す」という意味のタイ語ですが、ポ( โป๊ะ )は網だよ、とタイ料理の先生方に教えていただきました。つまり、網が壊れるぐらいたくさんの魚介類が入ったお料理、という意味なんだとか。
個人的に「 ポ( โป๊ะ ) 」が何かをきちんと知りたくて「 โป๊ะ 」で検索すると、違法漁業のニュースばかりが引っ掛かり、肝心の説明が見つからない。それでも諦めずにPCと睨みあっていたところ、ようやくこちらのサイトにたどり着くことができました。
このページの下のほう、
このライン部分に「ポ」の説明があるのですが、潮の流れがある河口や海に仕掛けておいて、魚やエビ、蟹などを捕まえるための漁具だそうです。ライン部分の最後のほうにはマナガツオ、イカ、鯵、カマス、モトギス、ワタリガニ、小エビなんかがとれるよ!と書いてあります。
「 ポ( โป๊ะ ) 」 がわかってすっきりしたところで、ポテークの作り方です。
ポテークの材料と作り方。
お鍋に材料をどんどん放り込んでいくだけの簡単レシピ。
この動画は食材から丁寧に紹介してくれています。作り方も、食材一つずつ煮ては取り出すところが、私が習った作り方と似ています。
今回のポテークの材料はこちら。
鯛の頭は完全にスープの出汁要員です。鯛の骨が入ると魚介のスープのうまみが数割増しになるのでやめられません。しかもアラだから安いし。
まず鯛のアラを煮て出汁を取ったら、
ペースト状にしたタイハーブを加えてさらに煮込みます。もう良いかな、というところでキッチンペーパーを敷いたザルでスープを濾し、アラなどは取り除いちゃいます。
アラとはいえ、こちら、素敵なごちそうです。身をほぐしてとっておき、ナムチムタレーを添えれば酒の肴のできあがり。ちなみに、そのナムチムタレーですが、May先生のレシピ本、
こちらの31ページに乗っているレシピがおすすめです。余談をだいぶ挟みましたが、ここまで来たらゴールは間近。
魚介類を一品ずつ茹でてベストなタイミングで引き揚げ、器へ盛り付けていきます。
最後にレモングラス、バイマクルー、カーを入れて煮立たせ、ハーブの香りが出てきたところで熱々を器に盛り付け、タイハーブをちらせば…。
完成です!最後に加えるホーラパーの香りもよく、極上のタイスープの一つです。日本だったら季節ごとに出回るお魚が違うから、旬の魚介類で春夏秋冬、それぞれのポテークを作っても面白いかも。今年やってみよう。