初めに揃えたいタイの台所道具はこれ!タイの石臼「クロックヒン」
ソムタムピーラーはなくてもスライサーを使ったり、包丁でささがきにすればいいし、たたき包丁がなければ手持ちの包丁で頑張れば良し。ソムタムクロックがなくたって、ポリ袋で代用できる。けれどこの石臼、この子の代わりになるものだけはないのです。
我が家で間違いなく一番活躍しているタイの台所道具、「クロックヒン(ครกหิน)」です。
クロックヒンはこんなに便利。
タイ料理で炒め物やチャーハンを作る際、最初に炒めるニンニクとプリッキーヌ。みじん切りでも悪くはないのですが、この石臼で叩き潰すとより薫り高い仕上がりになります。食感もみじん切りとは違う。
それから「白胡椒×パクチーの根×ニンニク」、この3つをペーストにしたものもまあよく使います。タイ語では「サンクルー( สามเกลอ )」、日本語だと「3人の仲間」とか「3人の友達」という意味ですが、これもまたミキサーやフープロを使うには量が少なすぎるし、かといって包丁でみじん切りにしたのではまた食感や滑らかさが違う。やっぱり石臼でたたくに限るのです。
またこんな風に、もっと大きな食材をペースト状にする際にも大活躍。これは「ゲーンリアン」というスープに加える海老と白胡椒などをたたいているところ。さらにさらに…
タイ人が大好きなナムプリック(ディップ)を作る際にも大活躍!
というわけで、タイ料理を本格的または日常的によく作るようになったらぜひぜひ揃えたいアイテムなのです。
クロックヒン選びのポイント
「大は小を兼ねる」という言葉がありますが、このクロックヒンも然り。「日常的に使うのはちょっとしたペーストを作るときぐらいだし…」と考えてあまりに小さいものを選んでしまうと、何しろ叩きにくい。
こちらの棒(サーク)もある程度の長さがあった方が絶対持ちやすいのです。で、その長さに合わせて臼を選ぶとすると必然的に大きいものになるはずです。
それから大切なのは臼の中。できるだけ深さがたっぷりあるものを選びましょう!
通販でも買えますが、このクロックヒンはできれば東京遠征を決行していただいて、東新宿にある「アジアスーパーストアー」さんで実物を手にして自分にしっくりくるものをお買い求めください。ただし、入荷は年に数回のみなので、在庫状況を事前に確認することをお忘れなく。
かくいう私自身も、実は今、もっと大きめのものをもう一つ欲しいなあと思っているのですが、できればそれはタイのチョンブリー県にあるアンシラー(クロックヒンの名産地)に行って買いたい!と考えています。これはもはや夢ではなく計画です。フフフ。