北タイ料理教室、全6品を作って食べる幸せ。【4日目②】

アーム先生の料理教室は「中部タイ料理」か「北タイ料理」を選んで全4品を作りますよ、という案内だったのです。メニューはこんな感じ。

  1. [前菜] 青マンゴーのサラダ
  2. [カレー] カオソーイ or 豚肉と春雨のカレー風味蒸し
  3. [スパイス料理] ふくろたけのハーブスープ or 豚肉のラープ
  4. [デザート]バナナともち米のデザート

ですが実際は、参加者で手分けしてすべての料理を作り、全6種類をいただけるという贅沢なレッスン内容でした。

食材の準備をするアーム先生。奥の方はレッスンをお手伝いしてくださるご近所さん。

前菜は久しぶりに食べたかった「青マンゴーサラダ」!

マンゴーもパパイヤと切り方は同じ。

青マンゴーのサラダと言えば春先にMay先生の料理教室で習い、すっかりはまったお料理。日本ではタイ食材店でも主に4月から5月にかけてしか良き青マンゴーは流通しません。要はタイでマンゴーが旬を迎える時期に、熟れる前の実を収穫したもの。よってその時期にしか日本には入ってこないのです。でもタイは今時期もベストではないとはいえマンゴーが採れるため、当然青マンゴーも出回っています。

こちら陶製のクロック。食材と調味料をこの中で全て和えます。
豚皮揚げも入るのね。これ、パパイヤのソムタムに入れても絶対美味しい!

こちらは材料を切ったら調味料と和えるだけなので本当に数分で完成します。アーム先生のレッスンは1品作ったら食べるというスタイル。座って食べることが休憩にもなるので、疲れ気味の旅行中は助かります。

お次はカレー料理2品。

ここにコリアンダーシード、黒カルダモンを加えてカレーペーストを作ります。

お次は「カオソーイ」なるココナッツミルク風味の麺と「豚肉の春雨のカレー風味蒸し」を作ります。どちらにもカレーペーストを使用するのですがそのレシピはほぼ一緒。ペーストは全員分まとめて…ではなく、一人ひとりクロックを使って手作りします。

細かく切った材料とスパイスをクロックでひたすら叩き潰す作業。無言。

ペーストが完成したところでココナッツミルクを絞ります。

割と力が要る作業です。全員で交代しながら頑張りました。
先のペーストを炒め、しっかり香りが出たらココナッツミルクを加えます。
カオソーイと並行して蒸し物も作りました。
包み方を習ったのですが簡単なようでいて、きれいにできるかっていうとそうでもない。
今回は生麺を使いましたが、その一部はこうして揚げてトッピングします。
いよいよ仕上げ。香味野菜や高菜を盛り付ければ…
カオソーイの出来上がり。
豚肉と春雨のカレー風味蒸しもいただきます。

以前私が習ったカオソーイのレシピではレッドカレーペーストとターメリックパウダーを使うのですが、フレッシュなハーブとスパイスから作ったペーストを使用したこちらの麺料理ははなんともさわやかな風味。ココナッツミルクもフレッシュだからか濃すぎずクド過ぎずで大変良き。この美味しさは本場北タイでしか味わえないだろうなー。

フルーツを頂きつつ休憩タイム。

市場で買ってきたフルーツたち。

食後のデザートかと思っていたフルーツですが、アーム先生のフルーツ解説を聞きつつここで一旦中休み。参加者を疲れさせない&飽きさせないレッスン内容、素晴らしいです。

10種類のスパイスを使ったスープ&ラープ。

アーム先生愛用の魅惑のスパイスボックス。これ素敵!

タイ料理にはニンニクやレモングラス、パクチーの根などはよく使いますが、ドライスパイスでよく使うものと言えば白コショウぐらいなもので、これまでドライスパイスを多用したタイ料理は習ったことがありませんでした。ですが、今回習ったこちらのお料理達にはそれぞれ10種類ものスパイスを粉末にして加えます。実はインド料理もつくるワタクシ、これまでスパイスをあれこれ使ってきた身としては非常に興味深いものがありました。

豚の血はこうして肉を叩きながらスパイスとともに混ぜ込んでいきます。
炒めている最中にも「もう少し入れますか」と「追いガツオ」ならぬ「追い豚の血」を。
本格的な北タイ式のラープ完成。たっぷりの蒸し野菜と一緒にいただきます。
こちら、私が担当したフクロタケスープの材料。
ラープパウダーさえあれば簡単。さわやかな酸味の中にキノコの旨味が詰まっています。

先生からいただいたレシピに書いてあったスパイスの中で1種類だけ不明なものが。「カワラボウフウゾク種」って何だろう。あとで質問メール送ってみよう。

最後はもちろんデザートで締め。

蒸したもち米にココナッツミルクを加えて軽く炒め煮に。
これに黒豆、バナナを添えてバナナの皮で包み
蒸すこと10分。
このビジュアルがたまらん。
「カオトムマット」前日に続いていただきます。

バナナの葉の香りがもち米に移り、ほのかに甘いココナッツの甘味、タイバナナの酸味とが相まって得も言われぬ美味しさ!これ、絶対日本人が好きな味です。これとタプティムクローブを売る屋台やりたいな。

本当の締めはワインとレシピ本。

フルーツとハーブのワインですって。

至れり尽くせり、お料理教室でそんな感想もおかしいかもしれませんが、とにかく充実した贅沢な時間を過ごしました。料理ももちろん美味しかったですし、量も6種類食べても苦しくない程度に調整されていて、アーム先生、いろいろな点を本当によく考えていらっしゃいます。レッスンの終わりにはレシピ本をくださるのですが、日本語版も用意してあるという素晴らしさ。

レシピ本。全部で12品のレシピが載っています。日本に帰ったら全部作ろう!

次にチェンマイを訪れた際にはアーム先生の元に、中部タイ料理を習いに行こうと思います。今回のチェンマイ旅にあたって、思い切って申し込んで本当に良かった!自分、大正解!アーム先生、素晴らしい料理と体験をありがとうございました。