ゲーン・パー(แกงป่า)

「森のカレー」ってどういうこと?

「森のカレー」「ジャングルカレー」などと訳されるのを見かける「ゲーン・パー」。「ゲーン」は「カレー」とだけ説明されることが多いのですが、私の好きな「ゲーン・チュー・タオフー」、豚肉団子や野菜、豆腐が入ったスープも「ゲーン」と言うことから、汁物も「ゲーン」と呼ぶことがあります。

さて。こちらの「ゲーン」は「パー(=森)」ですから、山の幸がたっぷり入ります。私が持っている料理本のレシピには

  • タケノコ
  • 茄子
  • ゴーヤ
  • シメジ
  • いんげん
  • 青パパイヤ

こんな野菜が具材として書いてありました。そしてこの「ゲーン」には「ココナッツミルク」が入りません。野菜の甘味や風味と、タイハーブ、スパイスの刺激がダイレクトに楽しめるのが特徴です。

だから加賀野菜で作ろう!「ゲーン・パー」

野菜のうま味を存分に楽しめるカレーだからこそ使いたいのがせっかく金沢で買い求めてきた加賀野菜。まずは「ヘタ紫なす」そして「加賀つる豆」は絶対に入れたいところ。こちら、タイの丸茄子とささげの代わり。

そうして準備した今回の「ゲーン・パー」の材料がこちら。

やはり金沢でかってきた「しば茸」と椎茸も入ります。他の野菜はご覧の通り。そうそう。時々南瓜を入れるレシピを見ますが、今回は南瓜ではなく美味しい季節をむかえたサツマイモにしてみました。

どうかな。美味しくできるかな。ちなみにカレーペーストは


「カントリースタイルレドカレーペースト」とあったこちらを使ってみます。

「ゲーンパー」の作り方。

では早速、「ゲーン・パー」ができるまでの工程を写真でご紹介しましょう!

鍋に油とカレーペーストを入れ、
弱火でじっくりとペーストがそぼろ状になるまで炒めます。
次の鶏肉を加えて、色が変わるまで炒めましょう。
野菜と鶏ガラスープを加えて、少し火を強めて煮ていきます。
野菜に火が通ったらナンプラーで調味。
おしまいにピーマンとバイガパオを加えて一煮立ちさせたら完成です。

完成した「ゲーン・パー」はこちらです。

上から。

横から。そしてよってもう一枚。

このゲーンはなかなかの辛さ。でもたっぷり入った野菜の甘味とうま味があるから、ただ辛いだけじゃない!そのまま食べても良し、ジャスミンライスと一緒に食べてももちろん旨し!このゲーンは「具材は何でもあり!」的な懐の深さを感じるので、季節ごとに旬の野菜をあれこれ入れて楽しめるんじゃないかな、と個人的には思っています。

今回は加賀野菜がメインでしたが、数種類の加賀野菜を一度に美味しく楽しめる料理としてかなりオススメ。北陸のタイ料理&辛いもの好きなみなさま、身近な加賀野菜を使ってぜひ作ってみてください。美味しいですよ!イモ・南瓜系はマストでお願いします。