タイ料理は地域によって使う食材や調理法が個性的。タイ北部ではキノコや筍といった山の幸を使った美味しい料理がたくさんありますが、お隣ミャンマーの影響を受けたと思われるものも見られます。こちらのレッスンで習った「ゲーン・ハンレー」もその一つ。豚肉をトロトロになるまで煮込んで、生姜の風味とタマリンドの酸味を効かせたカレーは、日本のものともインドのそれともまた違った美味しさがあります。しかもおそらく日本人の多くが好む味。私も大好きで習ってからもう何度か自宅で作っています。
グリーンカレーだけがタイカレーじゃない!
ということは、私もタイ料理を習い始めてから知りました。日本では非常にメジャーなタイ料理の一つですが、タイ人はそんなにグリーンカレーを食さないとか。実際にタイに行ってみると、本当にたくさんの料理があり、ココナッツミルクがたっぷり入った、甘めのグリーンカレーは日常食ではないよな…と納得。カレーに至っても本当に様々なものがあり、特にレッドカレーやそのペーストを使った料理の方が多いように思います。
こちらのゲーンハンレーはグリーンでもレッドでもなく、このカレー専用の「ハンレーペースト」とこれまたこのカレーならではの「ハンレー粉」(ガラムマサラ)を使います。
ペーストの方は日本でも入手できますが、ハンレー粉の方は日本で置いている店を見たことがありません。ということでゲーンハンレー好きとしてはいつでも作れるように、夏にチェンマイを旅した際にもしっかり買い込んできましたよ。ワロロット市場で1袋6バーツなり。
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とにかく煮込む!ゲーンハンレー。
ハンレー粉をまぶし、ハンレーペーストとパイナップルに漬けた豚肉を肉自身の脂を引き出しながら炒めていきます。その後水を加えて煮込むのですが、その時間、60分強。
途中2回に分けて各種材料や調味料を加えていくのですが、ニンニクの酢漬けやピーナッツなんかも入ります。見た目は日本のカレーと大差がないように見えて、実はかなり個性が光るカレーです。
煮込み時間の目安はとにかく豚肉がトロトロになるまで。その頃には煮汁にも適度なとろみがついて、極上の味に仕上がっているはずです。
そしてこちらのコクのあるカレーにはジャスミンライスよりももち米が良く合います。ということで、お弁当として持参する際にも…
私はもちろん!もち米を合わせています。
お野菜は副菜でたっぷりと!
メイン料理がお肉なら、副菜ではお野菜をいただきましょう!唐辛子と焼きナスをつぶしたディップにはたくさんの蒸し野菜&生野菜を添えて。
タイ料理ではこのディップもいろいろな種類がありますが、こうして野菜をたっぷりと美味しくいただくため、なのかな…と思います。
このレッスンのメニュー
- ゲーン・ハンレー(北タイの豚煮込みカレー)
- スップ・マクア(茄子のディップ)
- カオ・ニャオ(もち米蒸し)
- マン・ティップ(じゃがいものおやき風スイーツ)
見た目の華やかさこそありませんが、味わい深いゲーンハンレーは一度食べたらはまること間違いなし。まだトライしたことがない方、ぜひぜひお試しください。美味しいですよ!
豊島区池袋タイ料理教室ディーディー。ベジタリアンコースもある200以上のメニューを1人ずつ調理実習できる4名までの少人数料理教室です。