朝も早くから「クルンテープ・アピワット中央駅」へ。
今回の旅ではチェンマイまで列車で移動します。これがとても楽しみだったのです。MRTのバンスー駅から長距離列車の発着駅であるクルンテープ・アピワットに地下道で直結しているとのことだったのでやってきてみると、この表示。「Building Entrance」って。せめて駅って書いてよ!と思いながら、おそらくここでしょうと案内表示に従って進んでいくと、それはそれはだだっ広い建物内に出ました。
めちゃくちゃ広い!そしてこの広さに対して人の数が少なすぎる!若干不安になります。
そしてこんなに立派な駅なのに、列車の発車本数の少ないこと。とりあえず、私の乗りたい列車が表示されていたので、ゲートBを目指すことにします。
あった。Bはこちら!の表示。
いや、ほんとに乗り場までが長いよ。
あったゲートB!と思ったら、ここは職員の出入り口でした。
15分ほどうろうろして、ようやくゲートBのエントランス付近に到着。出発時刻までまだ30分ほどあったので、朝ごはんを食べることにしました。美味しそうな軽食を売っている売店があって良かった!
ささっと食べられる蟹チャーハン。まずまずのお味。
食後のデザートはバイトゥーイ(パンダンリーフ)のクリームが入ったワッフル。これがとても美味しかった!
この電車が出たら、おそらく私の乗る列車の案内が始まるはず…。
発車時刻の15分前になって、乗車案内が始まりました。これ、もうほぼ飛行機の搭乗案内と同じですよ。ちなみに私は1号車なので、右手の列に並びます。
今回、ピッサヌロークまでの移動では1か月前の予約時点で2等車がすでに売り切れ。扇風機のみで冷房がないという3等車だけれど、この時期なら大丈夫でしょう!と予約したところ、かなり年代物の車両でした。
私が子供の頃に乗っていた電車の車両を思い出すな。
こんな小さい扇風機でタイの暑さはどうにもならないと思うのだけれど。3等車での長距離移動、真夏はさすがに厳しそう。
全席指定なのでボックス席と言えども席番号があるわけですが、3等車はその番号がこの通り。手書きです。味があって最高。
定刻になり、列車が動き始めました。ここからピッサヌロークまでおよそ6時間。車窓から見える風景が変わっていく様子が何より楽しみです!
3等車は車内販売天国でした。
さて、ピッサヌロークまでなんと20駅に停車する111番列車(朝の7時半にバンコクを出る列車です)、かなりの長旅ではありますが、個人的には退屈する間もなく、目的地に着いたという印象です。
退屈しなかった要因の一つは、いろいろな美味しいものをカゴに入れて、売り子さんが10分おきにやってくること。アユタヤのロティーサイマイに始まり、ピーナッツせんべい、ムーピーン、ルークチン、焼き魚一尾に汁麺に果物…などなど、通りがかる売り子さんのカゴの中をのぞくのがとにかく楽しかったです。
ちなみに、私はピッサヌロークでご飯を美味しく食べたかったので、ほぼ見るだけ。でもこれだけはどうしても食べたくって買ってしまいました。
大好物のソムオー!これで20バーツでした。唐辛子入りの砂糖をちょっとつけて食べるのがまたタイらしい。
車内にいる時間の3分の1はステップに座って風景を眺めてました。
アユタヤから先はこの通り、車内は満席になりました。しばらくは自分の席に座って窓から外を眺めていたのですが、途中お手洗いに行こうと席を立った時に列車のドアが開けっぱなしであることに気づいたのです。
これは特等席じゃないか!とこの青年の真似をして反対側のステップに腰を掛けてみたところ、それがまぁ最高で。
偶然3等車になってしまったピッサヌロークまでの列車旅、むしろ3等車で良かった!また利用する機会があったら絶対3等車予約します。
タイ国鉄の予約はこちらからどうぞ。
私はタイ国鉄のサイトから、直接チケットを購入しました。旅行者でもパスポートナンバー、性別、氏名、メールアドレス、クレジットカード情報などを入力して、利用者登録ができます。言語が英語に切り替えられるので、乗り降りする駅の英語表記さえ分かっていれば購入も簡単です。ちなみに、この日のバンコクからピッサヌロークまでの3等車料金は178バーツ、およそ700円でした。およそ400キロを移動してこの料金は安い!
ただこのサイト、開くのにすごく時間がかかったり、時には開かなくなったりするんですよね。原因は不明。その不運にさえ見舞われなければとっても簡単にチケットが買えますよ!