タイ風のさつま揚げ「トードマンプラー」
トードマンプラーは魚のすり身にレッドカレーペーストなどの調味料を加えて練り、そこにいんげんの小口切り、バイマクルーの千切りなどを放り込んでさらに練り、油で揚げたもの。
食べる際には「ナムチム」(たれ)をつけて食べることが多いと見えて、これまでタイ料理教室でトードマンプラーを習っナムチムナムチムが必ず付いていました。一番手軽なのはスイートチリソースに砕いたピーナッツを混ぜたもの。
日本のさつま揚げよりも弾力があり、バイマクルー香るトードマンプラーは、一度食べるとやみつきになりますよ。
トードマンプラーに欠かせない「ナギナタナマズ」のすり身。
こちら、トードマンプラーに欠かせない「ナギナタナマズ」のすり身、「 เนื้อปลากรายบด 」です。アジア食材を取り扱うお店で冷凍品として売られています。
英語では「knifefish(ナイフフィッシュ)」、特にこのパッケージに書かれた種類は「Clown featherback」「spotted knifefish」と検索するとまさにコレ!という写真がわんさか出てきます。
The clown featherback, clown knifefish, or spotted knifefish, Chitala ornata, is a nocturnal tropical fish with a long, knife-like body. This knifefish is native to freshwater habitats in Cambodia, Laos, Thailand, and Vietnam, but it has also been introduced to regions outside its native range. It is one of the world’s most invasive species.
日本人は知らない人がほとんどかと思われまがそれもそのはず。この魚は メコン川、チャオプラヤ川、メークローン河流域を生息地としていて、その周辺の国々、 タイ、ラオス、カンボジア、ベトナムなどで食されているようです。
「ナギナタナマズ」の食用としての特徴は、火を通すと歯ごたえが強めのプリプリとした食感にること。以前、日本でよく食べられている魚のすり身で作ってみた事がありますが、あの噛み応えは出せませんでした。トードマンプラーを食べたことのある方はおわかりかと思いますが、あの弾力はこの魚を使ってこそ、なのです。
トードマンプラーの材料と作り方
トードマンプラーは材料がとてもシンプルです。作り方もとっても簡単で、これらの材料を混ぜて、よく練るだけ。
私はその練る作業をキッチンエイドのスタンドミキサーに任せているため、かなり楽。
練り上がったら手に水か油を付けつつ成形して…
これを油で揚げれば完成です!
揚げたては生地がぶわっ!と膨らんで、かなり大きくなります。それがちょっと時間が経つと、あっという間に落ち着いてしまうのよね。よって、トードマンプラーを作った日は、縮む前の揚げたて、ふわふわのものを食べるのが楽しみの一つだったりします。
冷めても美味しいので、お弁当向きのタイ料理です。
タイ料理は「ヤム(サラダ、和え物)」や「ゲーン(スープ、カレー)」のバリエーションが豊富で、しかもできたてを食べた方が美味しい料理が多い印象です。そんな中にあってトードマンプラーは、時間が経っても美味しく、お弁当に詰めやすいタイ料理の一つです。
揚げた物を冷凍しておくこともできるので、作り置きおかずにもなりますよ。