この木、何の木、タマリンドの木。
日本では全くといってよいほど馴染みのないタマリンド。私はこのタマリンドなるものと瓶詰めペーストの形でまずインド料理で出会い、その後タイ料理教室でこちらのタマリンドとご対面しました。
このパッケージに描かれた茶色いさやがタマリンドですが、タイではこの実をお菓子などに加工して食べてもいます。食べすぎるとおなかの調子がよくなりすぎるので要注意ですが、あればついつい食べてしまうシロモノです。
タマリンドの使い方
上のタマリンドのパッケージを開けると、このようなかたまりが4つ入っています。これをちぎって、必要量加えるお料理も時々ありますが、多くは水に浸し、ふやかして液状にしたものを使います。
タマリンドの3倍量の水を加えてしばらく放置し、マッシャーでガシガシつぶして液状にしたものがこちら。
それを味噌漉しでこして、種その他の余分なものを取り除けばできあがりです。
タマリンド液を使いたいときにササっと使えるようにする保存方法
タマリンド液を作るのはまぁまぁ時間がかかります。しかも使いたいのは「20g」とか「30g」とか割と少量。それをその都度作るのは面倒なので、私は出来上がった液体をこうして製氷皿に流し込み、固めたものをジップロックに入れて保存しています。1個30gなので、必要な分だけを切って(タマリンドは氷のようにガチガチにかたまることはありません)使っています。便利。
ただし、冷凍庫は万能ではありませんので、この状態で半年、一年と保存することなかれ。あくまでも「タイ料理をよく作る人」向けのおすすめ方法です。
タマリンドを使うタイ料理
タマリンドを使うタイ料理といって私がまず思い浮かべたのがこちらの「パッタイ」。お好きな方も多いのでは。このパッタイに欠かせない「パッタイソース」なるものにタマリンドがしっかり入ります。
それからイサーンのソムタム、「ソムタムプーパラー」にも。
それから、私の大好きなタイ北部のスープ、パッカージョー(จอผักกาด)にもタマリンド、入りますよ。そうそう、最後に。
イサーンのハーブ鍋、チムチュム(จิ้มจุ่ม)に添えるナムチム(つけダレ)もタマリンド入り。
タイ料理にまろやかな奥深い酸味を添える食材、タマリンドのご紹介でした。