南タイ料理の特徴って?
地図でタイを見ていただくと、マレー半島が最も狭まる箇所があるかと思いますが、そこからマレーシア国境までがタイ南部になります。そこで食されているのが南タイ料理。その特徴はなんといってもハンパない辛さ!その辛くて美味しい南タイ料理を味わえる数少ないお店の一つがこちらの「ポムタイ料理」さんです。今日はタイ料理仲間に誘っていただき、その辛くて美味しい南タイ料理を満喫してきました。
唐辛子10本のイラストに若干引く。
本日こちらのお店を訪問するにあたって、タイ料理仲間のYさんが、事前に食べるべき料理をタイ料理の師匠であるyukko先生にリサーチしておいてくれました。そのおすすめ料理の一つが写真右下の「クアクリング」なるもの。名前を効くのも初めてなら、唐辛子マーク10本っていうのもまた初めてです。メニューを見ながら皆であれこれ話していると料理人のポムさん登場。「辛いのが美味しいよ。」というので、そこはもちろん加減無しで!とお願いしました。
口にしてしばらくすると襲ってくる後引く辛さが強烈!な「クアクリング」。
初めにお料理3品とご飯を注文したのですが、まず初めに運ばれてきたのがこちらの「クアクリング」。料理を待っていると席に座っているだけなのにむせ返るような唐辛子臭が漂い始め、「なんか空気が辛い!」と言っていたところ、私たちがオーダーした料理こそがその発生源でした(笑)。
南タイ料理にはターメリックが入ることが多いのもまた特徴の一つですが、こちらの料理もしかり。一口食べてみるとそのお肉の甘味と旨味、ターメリックとバイマクルーの香りが広がってとっても美味しい!辛さも思っていたほどではなく、「全然大丈夫。いける!」といったのもつかの間、その数十秒後には体中に辛さ充満。鼻先や頭のてっぺんから噴き出す冷たい汗。やっぱりうわさ通りの殻さでした。が、おいしいのでまた食べたくなる。そしてごはんも進む。「辛い」「ウマイ」を繰り返し、ごはんともども完食です。
タマリンドと発酵筍の酸味が味の決め手な「ゲーンソム」
こちらもまたまた辛いヒトサラ、「ゲーンソム」なる酸っぱ辛いスープです。ポムさんのゲーンソムは筍と鯖入り。食べてみると筍はただの水煮ではなくピクルスが使われていて、タマリンドで酸味づけされたスープと相まって、酸味が増している印象。ですが、塩味や辛味とのバランスが非常によく、これまたごはんが進む味でした。こちらもメニューでは唐辛子マークが7本ついていますが、先に10本の料理を食しているためか、不思議と余裕で食べられました。
濃厚なホーモックは辛さを癒す
続いてやってきたのはホーモック。魚のすり身とレッドカレーペースト、そこにココナッツミルクや卵などを混ぜ合わせ蒸したお料理。辛い料理続きだったので、このホーモックのコクのある甘味に癒されました。何より味が良い!そしてこれまたごはんのおかずにピッタリ。もうごはんが進みすぎて困りました。
そして、調理道具まにあとしてはこのホーモック専用の器が気になる!おそらくタイに行けば手に入るかと思うのですが、この冬に行くのはチェンマイ。果たしてこの器、タイ北部では手に入るでしょうか、とりあえずチェックリストにいれます。
生春巻きはもはやデザート感覚
パンチのある料理続きだったので、最後は生春巻きをオーダー。辛さで満たされた口(というかカラダ)をこの生春巻きで冷やす作戦です。この具沢山の生春巻きもまた美味しかった!野菜の瑞々しさと食材それぞれの穏やかな味をじっくり味わいました。
店内はこんな感じです。
19時に入店して閉店間際まで居座ったため、他のお客さんの姿はもうありません。お店の広さの割には席数がありますが、通路が広く取ってあるためか狭さはまったく感じませんでした。
店内はお手洗いも含めお掃除と整頓が行き届いており、非常に気持ちよく過ごすことができます。料理のラインナップから利用客の年齢層も高め。ランチタイムはわかりませんが、夜は落ち着いて食事ができるかと思います。
テイクアウト弁当は6品、オール500円!
私たちが食事をしている間、おそらくご近所にお住いと思われる方が何人もこちらのお弁当をテイクアウトして行かれました。今日はもうお腹いっぱいだけれど、明日の朝食になら!と、私もカオマンガイをお持ち帰り。2日続けてポムさんのお料理が食べられるなんて幸せです!
最後に、こちらのお店の最大の魅力はなんといっても調理人であるポムさんにあります。何か質問をしても笑顔で丁寧に答えて下さるし、注文、調理、会計と全てお一人でなさっていたこの日も、終始朗らかな表情。そして次々と入る注文を受けて作る料理の仕上がりがまた早い!たった数時間ですっかりポムさんのファンになってしまいました。今日食べたものの他にも魅力的なお料理がたくさんあるので、近々また伺おうと思います。タイ料理仲間との楽しい会話も尽きず、本当に素敵な時間でした。