月一の間借りランチ、10月は「カチン族」の伝統料理。
「魅惑のミャンマー料理をポップに伝える」をキャッチコピーにミャンマーの伝統料理や食文化を探求されている、ミャンマー料理研究家の鈴木ラペ子さんがおよそ月一で開催しているランチイベントへと行ってまいりました。こちら↓ラペ子さんのサイトです。
ミャンマー料理をポップに伝える | バーミーズ東京|Burmese Tokyo
ミャンマーの食文化に魅了された鈴木ラペ子が冒険心と研究心をむき出しに、ミャンマー料理を日々研究している様子をお届け。不定期に間借りイベントやワークショップも開催しています。
参加するのはこれで3回目。今回は「カチン料理」がテーマです。
カチン族はミャンマー北部、東と北を中国に接する国境付近、カチン州のミャンマー有数の民族の一つ。地理的にはこのあたりです。
その位置からすると、多分に中国の影響を受けていると想像されますがさて、どんなお料理をいただけるやら。今回もたくさんの「はじめて」との出会いを楽しみに参加しました。
タマリンドの葉のピクルスが入ったスープからランチスタート。
丸鶏を煮込んだスープを贅沢に使ったというこちらのお料理、具材はジャガイモや玉ねぎの他にタマリンド新芽のピクルスも入っています。
これが優しいながらもその味わいは深く濃く、口にすると体に染み渡る!という感じ。めちゃくちゃ美味しいです。アフリカ原産のマメ科の植物であるタマリンドは鞘の中の実を食すほか、果肉をペースト状にしたものを調味料としても使います。これ、タイ料理ではもちろん、インド料理、例えばサンバルの酸味付けとしても使用します。よって、私にとってはなじみのある食材といえるわけですが、新芽のピクルスは初めて。
これはレシピがあったら自分でも絶対作りたい!とにかく美味しいことこの上ないスープでした。
ゴハンも含め、全8種類の料理がのった豪華プレート!
ラペ子さん、今回も気合入ってます。ライスも含め8種類のミャンマー料理がプレートの上に並びます。
まずはメイン的なお料理からご紹介。鶏肉と卵、乾燥納豆が混ぜ込まれたごはんに添えられた肉料理2品。牛肉とにんにく、唐辛子、ハーブを炒めて、カチン特有の山椒とシナモンを使って仕上げたというものと、皮つき豚肉に乾燥かりんを加え、その酸味で臭みを中和したという炒め物。
こちらはミャンマー的な漬け卵と同じくミャンマー的マッシュポテト。
それからものすごく手間暇かけていることが言われずとも伝わってくる、ミャンマーのふりかけ的なお料理「ジャプチュ」。一つはなんとヤギ肉!そしてもう一つが干し魚。タイのチェンマイを旅行した時に朝市でヤギ肉が売られているのを見ましたが、ミャンマーあたりではこんな食べ方もするのね、と一つお勉強。
ラペ子さんは「激辛ふりかけ」とサイトに書かれていましたが、タイ料理のあの辛さにすっかり慣れつつある私にとってはモーマンタイ。しかも美味しい。これ、瓶詰めにして売ってくれないかしら…とまで思ったレベル。
そして、カチン族では納豆を食すそうですが、その納豆を使った「ペーボートウッ」なるお料理。これはシンプルに美味しい。納豆は健康のため…と、時折思い出したように買っては「食べねば感覚」でいただく私ですが、これなら毎日でも食べたい!しかも手が込んだミャンマー料理の中にあって、これなら簡単に作れそうですし。
ここ最近、月一のお楽しみとなりつつあるラペ子さんの間借りランチイベント、11月も非常に楽しみです。