サルタンモスクで始まる一日
シンガポール3日目は、アラブストリートの中心に位置するサルタンモスクでアザーンの声を聴くことで始まりました。アザーンとは、イスラム教で礼拝の始まりを告げる祈りの呼びかけです。その内容は共通していて、こんなことを言っているようです。
- アッラーフ・アクバル(الله أكبر)- 「アッラーは偉大なり」
- アシュハドゥ・アッラ・イラーハ・イッラッラーフ(أشهد أن لا إله إلا الله)- 「アッラーのほかに神はなしと証言します」
- アシュハドゥ・アンナ・ムハンマダン・ラスールッラーフ(أشهد أن محمدًا رسول الله)- 「ムハンマドはアッラーの使徒であると証言します」
- ハイヤ・アラ・サラ(حي على الصلاة)- 「礼拝に来たれ」
- ハイヤ・アラ・ファラーフ(حي على الفلاح)- 「成功に来たれ」
- アッラーフ・アクバル(الله أكبر)- 「アッラーは偉大なり」
- ラ・イラーハ・イッラッラーフ(لا إله إلا الله)- 「アッラーのほかに神はなし」
朝のアザーン(ファジュル)になるとここに「アッサラートゥ・ハイルン・ミナッ・ナウム(الصلاة خير من النوم)」- 「礼拝は眠りより良きかな」というフレーズが追加されます。要は「寝てないで礼拝来いやー。」ってところでしょうか。
その響きに浸りながら、静かに街が目覚めていく様子を見守る朝、いいな。
シンガポール名物「カヤトースト」で朝ごはん
その後、朝食に向かったのは「Ya Kun Kaya Toast」。ここで初めてカヤトーストを食べました。
カリッとしたトーストにたっぷり塗られた甘いカヤジャムは口の中でとろけます。しかし、ここで目を引いたのは付け合わせの温泉卵。なぜ温泉卵がセットになっているのだろうと思っていましたが、実際に食べてみて理解できました。甘いカヤトーストを温泉卵が絶妙に中和してくれるのです。
…にしても甘かったー。クリスピーなパンと極甘カヤジャムと極甘コーヒー。血糖値爆上がりな朝ごはんでした。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイで自然を満喫
その後、友人と合流して「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」を訪れました。
ここは植物の展示や巨大なスーパーツリーで有名ですが、自然の調和を感じられる場所です。
面白いことに、ここでは時々カワウソに出会えることもあるそうですが、残念ながらこの日は姿を見せてくれませんでした。それでも、広々とした庭園を歩くだけでリフレッシュできました。
マリーナベイ・サンズからマーライオンとご対面
次に向かったのは「マリーナベイ・サンズ」。ここから見るマーライオン像も一見の価値があります。
川とも海とも言えるような湾の対岸に位置し、マーライオンの密かなる撮影ポイントです。
マー様のご尊顔を拝した後は、フードコートでちょっと早めの昼ごはん。
食べたのはシンガポールの名物料理、バクテーです。
スパイスの香りが引き立つこの料理は、タイのカイパローに似ていますが、ブラックペッパーやガーリックがより主張され、食べ終わった後も口の中に余韻が残るのが特徴です。さっぱりしていて美味。
シンガポール土産を探索
続いて訪れたのは薬局。ここでシンガポール土産を探しました。店員さんにはやたらと勧められたのは高級「ワニオイル」。
どうやらこのオイルは関節の痛みや炎症に効果があるとのこと。 それからこれもいいよ、と店員さん。
一方で、友人は「AXE」という製品を勧めてくれました。写真左下に見えるのがそれです。こちらはコストパフォーマンスが良く、一般的にはリフレッシュやリラクゼーションに役立つようです。
バッチャコーヒーで贅沢なひととき
最後に訪れたのは高級カフェ「バッチャコーヒー」。運良く席が空いており、洗練された雰囲気の中でお茶を楽しみました。
私が注文したパッションフルーツのケーキはかなり酸味が効いていますが、バクテーの後に食べるにはさっぱりしていてちょうどよかったかも。店内で売られていたオリジナルグッズ、特にコーヒー缶がここでもやっぱり可愛くてかなり心惹かれましたが昨日同様我慢しましたよ。
最後にこのリッチな空間でのんびりしつつ、現地での暮らしのことをあれこれ聞きました。 シンガポールは物価が高く(私もホテルを予約する際にそれは感じました)、特に不動産の所有が大変で、学生が一人暮らしなんてまずできないとのこと。車を持つにもCOE(購入権)という高価な許可が必要で、現在は10年でおよそ1000万だそうです。お子さんの塾代も聞くとかなりの額でした。ただしその分お給料も良くて、友人のところに来た家庭教師の依頼は時給60ドルとのこと。
高い物価に目が行きがちですが、シンガポールは高収入のチャンスも豊富ってなところでしょうか。しっかりキャリアを築けば(←ここ大事。)快適な生活が送れそうです。
空港へのお迎えからお世話になりまくった友人とはここでお別れ。Mちゃん3日間、本当にお世話になりました。