予定ではこの日、JJマーケットを出た後はドイステープに行くつもりでした。が、チェンマイ3日目にして本格的な雨。「山の上はもっとひどい雨ですよ。どうしますか?」とドライバーのケンさん。「ドイステープは次回行くことにします。どこかおすすめの場所があればそこへ連れて行ってください。」というと、「チェンマイにはいい家具を作る街もあるのでハンドンに行きましょう!」と提案してくださいました。
木工細工とアンティーク風家具の街「ハンドン」
ハンドンはチェンマイの南、旧市街から車を40分ほど走らせたところにあります。家具工房とそれを販売する店が立ち並ぶエリアがあり、驚くほど厚みのある天板のテーブルや細かな細工を施した木工品が売られています。ケンさんによると景気が良かった時期もあったものの、ここ3年ほどはさっぱりなんだとか。私たちがお邪魔した時も他に人の姿はほとんどなく、ちょっと寂しい雰囲気でした。
特に上のテーブルを扱っていたお店は圧巻で、10人以上で囲めそうな大きなものもありました。しかも天板の厚みが10センチ近くある!そして何より驚くべきがそのお値段。どんなに大きなものでも30000バーツ程度。上のテーブルなんてたしか17000バーツ、買うならもっと安くするよ!とも言われました。このテーブルが50000円代か…。もっとも日本に送るとなると送料が天井を突き抜けるのでお買い得…とはいきませんが。タイと陸続きになっている国のお金持ちなんかがまとめ買いしにくることもあるそうです。そうだろうねぇ。
こちらはあるお店で見つけたもの。昔、この台の上に蒸したもち米を広げて冷ましたり調理したりするのに使ったんだそうです。サイズや大きさも各種ありました。今はもっぱらコーヒーテーブルとして買い求める人が多いとのこと。いいなぁ。これ、うちにも欲しい!
先の台所道具はどんなに欲しくても買って帰れないので、その代わり…といってはなんですが、こんなものを買いました。この前の日に買ったカディップの漆塗りバージョンです。古いものは本物の漆が使われているとのことですが、こちらは単なるペイント。タイの漆工房もチャンスがあれば行ってみたいな。ちなみに。なぜこれを2個買ったかというと、1個で180バーツ、2個買ったら300バーツにおまけしてくれるというからです。ワロロット市場では同じものが1個230バーツ程度だったのでお得よね。可愛いしいいか!とつい財布の紐を緩めてしまいました。
そして、こちらで本当はソムタム用の木製クロックが欲しかったのですが、探せども探せども良きものは見つからず。残念ですがないものはない。しかも私自身に1か所当てがあったので(土曜日にトンヤムライで見かけた!)、こちらでクロックを探すのは諦め、お昼ごはんをいただくことにしました。
本当の北タイ料理はここにあり!「クルア・ペット・ドーイ・ガーム」
こちらは本来2日目の夜に訪問する予定だったお店。ですが、生憎お腹がいっぱいすぎて断念したのでした。3日目の昼はちょっとおしゃれなレストランでランチを…と考えていたのですが、「本場の北タイ料理、家庭の味が食べたいならクルアペットがいいですよ。」とケンさん。そう教えていただいたら行くに決まっています。ということでやってきた「クルア・ペット・ドーイ・ガーム」です。
私は好き嫌いが一切ないため、ケンさんお薦めの料理をオーダーしてもらうことにしました。何が出てくるか楽しみ!
この日のランチは前日の注文し過ぎ案件を踏まえ、4品にとどめました。が、やっぱり多い!
こちらで出されるお料理はタイ北部の家庭で好まれ、食されている味そのものだとか。どの料理もとても美味しかったのですが、ワタクシ、初めてアレを食べました。
スープに乗った白い粒粒、最初はひき肉かと思ったのですがどうも違うようです。食べてみるとプチプチとした食感で非常にクリーミー。癖のない甘味と旨味が口の中に広がって非常に美味しい!そこで初めてこれは何かと尋ねたところ「蟻の卵だよ。」とケンさん。日本のタイ食材店でも缶詰が売られていて、どう食べるのかな…と思っていたらこれが正解のようです。いやー、蟻の卵美味い!これははまる予感。
初めてのチェンマイひとり旅、ここまで楽しめたのはドライバーであるケンさんのおかげです。ケンさんにはこの後一旦ホテルまで送っていただきそこでお別れ。2日間本当にありがとうございました。そして次回もまたよろしくお願いします!