ベトナム式文旦の和え物と、「巻いて食べるしゃぶしゃぶ」。

ベトナム式文旦と海老の和え物もやっぱり美味しい。

タイ料理では「ヤムソムオー」という名で習った文旦の和え物。タイとは陸続きのベトナム。美味しい食材があれば、それを美味しく食す方法はやっぱり共通しているのです。

それを習うべく、ベトナム料理研究家の伊藤忍先生のお教室に行って参りました!

その海老と文旦を、魚醤をベースにしたタレで和えるところはタイと同じ。ただし、ベトナム式ではここに胡瓜、人参といった野菜も入ります。その下ごしらえが丁寧で美しい!切り方や玉葱の辛味抜き、野菜の水気を抜く方法も含めて学ぶことが多々ありました。

サクサクした文旦と野菜の歯ごたえもよければ、それらがまとったヌックマムと海老の風味がたまりません!作ったたれも全量使わずに残しておいて、食べる人が好みで味を調整できるよう添えるのもまたベトナム式。味をばっちり決めてしまうと、「私は好きだけれど、他の人はどうだろう…」と不安に思うタイプの私にとって、この「味付け8割」というベトナム料理の考え方がありがたい!かなり精神的な負担が軽減されます(笑)。

揚げた魚をさらにソテーする魅惑の料理。

こちらは揚げ魚のガーリックディルバター和え。バターを使うあたり、フランスに統治されていた歴史を持つベトナムらしいです。

からりと二度揚げした小魚をニンニク、胡椒、ディルを炒めたバターで和えるのですが、食べてみずともその美味しさが容易に想像できます。

もうこのフライパンから直に食べたい!

小魚には軽くした味が付いているのみなので、食べる時にはサッと塩を振り、レモンを絞っていただきます。

先生が用意してくださっていたお塩。塩辛さは控えめで甘味と旨味があります。これを砕きながら先の小皿にぱらりと散らして。これがもう絶品!この美味しさを忘れてしまわないうちに、家でも作らなくては。

ライスペーパーで巻き、腐乳ダレをつけて食べるしゃぶしゃぶ、最高でした!

レッスンメニューにしゃぶしゃぶとあったので、ベトナム式の鍋料理ね…としか思っていませんでした。ところがその想像を超える食べ方を知ることとなったのです。

海老の旨味とトマトの酸味たっぷりのスープで牛肉と野菜をサッと煮たら…

このライスペーパーを水にくぐらせ、生野菜とともに巻き巻き。

そしてこれを食す際に、こちらの腐乳をベースにしたタレにつけるという。ベトナムでは定番の食べ方だと言いますが、日本ではなかなか体験できません。

以前、香港料理を習った際にも腐乳を使ったドレッシングで茹で野菜を食べましたが、そのドレッシングよりもちょっと手の込んだベトナム式の腐乳つけダレは絶品です!いろいろ応用が利きそうなので、これから自分で美味しい食べ方を探ってみようと思います。

そして〆はフォー。海老と牛肉が溶けこんだスープ、美味しいに決まってます。麺はもとより、スープまでしっかり堪能しました。

早速文旦と海老の和え物、復習。

明日のお弁当用に!と料理教室からの帰り道、文旦と海老を買いました。

タレと和えるのはできるだけ食べる直前にしたい!と別容器に。明日の朝、これらをあえてお弁当に詰め、残りは朝ごはんのおかずにします。

最後におまけ。他の生徒さんが先生から購入しているのを見て私も欲しくなり買ってきた、ベトナムのキッチンツールと胡椒。手前の色の薄い胡椒は完熟前のものなんですって。完熟した黒胡椒とは風味が異なるとのことなので、合う料理を考えつつ、うまい事使ってみようと思います。