今年はさんまが不漁だそうで、今日も魚屋の店頭では小ぶりなものでも結構なお値段が、大ぶりなものに至っては一尾500円!もはや庶民のお魚ではなくなりつつあるのかもしれません。それでもやっぱりこの季節になると食べたくなる秋刀魚。そんな中、May先生の教室で秋刀魚づくしのレッスンが開講され、先日行って参りました。
ナムプリックも秋刀魚で!
鱗と内臓を取り、皮ごとこんがりと焼いて身を粗めにほぐした秋刀魚。これを香味野菜とともにクロックで潰していきます。
ナンプラーで味を調えたら好みの野菜とともに器へ。
秋刀魚独特の風味はありつつも、ホムデンの香りやナンプラーの風味が加わってしっかりタイ料理になっています。タイ式のディップ、ナムプリックはいろいろな種類があり、個人的に好きな料理の一つですが、こうして季節を感じられる食材をナムプリックに仕立てる面白さにも気づかされました。
秋刀魚のタイ風甘辛煮
秋刀魚を甘辛くに付けた料理も和食では定番ですが、同じようなものがタイ料理にもあるとか。砂糖の代わりにココナッツシュガー、醤油はタイのシーユーカオ、そしてほのかな酸味を添えるのは梅干しではなくタマリンド。ここにタイハーブも加えて煮込めばタイ風の秋刀魚煮ができあがります。
これが甘味も塩気も程よく、タイハーブのおかげで香りも良く仕上がっています。和食の秋刀魚煮よりも美味しい!すっかり気に入りました。これは絶対再現したい…のに高いままの秋刀魚。今年は安くならないな、きっと。
秋刀魚のホーモック。
最後は秋刀魚を使ったホーモック。とはいえ、バナナで器を作って、身をすりつぶして卵液と合わせて…というオーソドックスなホーモックとは異なる作り方をします。
クロックで潰した香味野菜や調味料だけを卵と合わせ、これと秋刀魚、大量のタイハーブとともにバナナの葉で包みます。
これを蒸気の上がった蒸し器で20分ほど蒸せばできあがり。普通のホーモックよりもとっても簡単です。
カレーペーストやココナッツシュガーが入らず、代わりにガピやたっぷりのハーブが入った大人味のホーモック!薬膳的な感じもするお料理で、食べた後はカラダすっきりでした。
秋刀魚の季節が終わらないうちに、せめて煮物だけでも作ろう。