シンガポール最後の朝にしてようやく食べた「カリーパフ」
シンガポールではいろんな軽食を試したかったのに、体調不良で出ばなをくじかれ丸一日以上ダメにしてしまったせいで、予定の半分も食べられませんでした。無念。最終日の朝はホテル近くのマレー料理の食堂でいただきました。
注文したのはカリーパフとテータリック。2個注文したカリーパフですが、1つはお芋、一つはお魚です。
最後の最後でようやくたどり着けたカリーパフ、美味しい。
朝も早い時間だというのに店内は朝ごはんを求めてやってきた地元の人たちで大賑わい。そんな中私が4人掛けのテーブルに座っていると、サイクリング途中のムッシュが二人、相席して良いかと声をかけてきました。
このお二人、サイクリングが趣味だそうで、土曜日で仕事がお休みのこの日はどこに行くわけでもなく自転車を走らせていたのだとか。私が初めてのシンガポール旅行中だと話すと、おすすめの場所をいろいろ教えてくださいました。しっかりメモしたので、そこは次回シンガポールを旅した際に行ってみようと思います。
長距離バスでクアラルンプール入り
さて、この日は第2の目的地、クアラルンプールへの移動日です。今回は飛行機ではなく、あえて陸路で向かうことにしました。
すでにネットでバスチケットは購入済み。その控えを見せて、こちらのカウンターでバスチケットを発券してもらいました。
こちらが予約したバス。なかなかの快適さです。贅沢な2階建てバスの座席はリクライニング機能もあり、のんびりと移動時間を過ごせそうです。
車窓に広がる緑、バナナの木かヤシの木か。
シンガポールの都会を抜け出し、いよいよマレーシアへとかかる橋を渡ります。この先の陸路でのイミグレは非常にスムーズで、
- スーツケースやリュックなど全ての荷物をもってバスを降ります。
- 窓口に並んでパスポート✅。オンラインで事前に入力しておいた Malaysia Digital Arrival Card(MDAC) を見せます。
- スーツケースをX線検査に通します。
- マレーシア側の出口を出て、乗ってきたバスに再度乗り込みます。
とこれだけ。なんですが、ここで事件が。 実はイミグレを超える際、自分のスーツケースも持って行くことをよくわかっておらず、シンガポール側に置き忘れてしまったのです。他のお客さんがスーツケースを持ってくるのを見て初めてそれに気づき、慌てて係員さんに相談。「行くよ!」という係員さんについてイミグレを通らずシンガポール側に戻り、スーツケースを持って改めてX線検査を通したのでした。ふー、危なかった。でバスに戻ったら同乗していたインド人御一行様から拍手で迎えられたという。みなさん、お待たせしてすみませんでした。
ちなみにこの陸路での入国をスムーズにするためには上の手順を知っていることと、MDACの入力をあらかじめ済ませていることがマストです。
バスでシンガポールからマレーシアに向かわれる方、こちらの事前準備をお勧めします。
そしていざマレーシアに入国すると車窓には延々と農園風景が広がります。バナナの木か、はたまたヤシの木か。この風景が数時間続きました。
「Berjaya Times Square」はカオスだった。
クアラルンプールに到着し、バスを降り立った「Berjaya Times Square」は、まさに熱気に満ちた都会の中心といった雰囲気。巨大なショッピングモール周辺は観光客や地元の人々で大混雑です。さらには移動のため、地下鉄の駅に行きたいと思うも良きルートが見つけられずだいぶ歩き回りました。
どうにかこうにかBerjaya Times Squareの喧騒から抜け、地下鉄でホテルに向かいました。駅についてさえしまえばクアラルンプールの地下鉄はわかりやすく、初めて訪れる人でも比較的簡単に乗りこなせます。
マレーシアはシンガポールのホテルのお値段が高かっただけにすごくリーズナブルに感じられます。
眺めもいいし、広い。
これで一泊5000円以下。がしかし問題が一つ。マレーシアは総じてお掃除が雑なのです。部屋の絨毯を見て思わず「掃除機をかけたい衝動」に駆られたほど。もちろん絨毯掃除は断念しましたが、他は我慢ならず。日本から持参した「おそうじシート」を取り出して家事スキル発動。タイル張りの部分や窓、テーブルをせっせと拭き上げ、まるでここが自分の部屋かのごとく手入れをしたのでした。
夕飯は福建麺
夕暮れ時、チャイナタウンの賑やかな通り沿いにある中華系レストランへ。夕飯にと注文したのは「福建麺(Hokkien Mee)」です。茶色く太い麺が特徴で、一見濃厚そうに見えるソースですが、思ったよりも薄味でした。
ちょっとお酢が欲しいな…と思うも、卓上に置かれた調味料の中に、その姿は見当たらず。残念。
ミルクティーの驚きの価格
食後はホテルに併設されたドリンク屋さんで甘いミルクティーを買って一息。
これでたしか5リンギット。日本円に換算するとおおよそ150円。安い。
クアラルンプールへ向かうバスの旅は一日がかりの長旅でしたが、思った以上に有意義な時間でした。窓から流れる景色に見入ったり、バス車内でご一緒したインド人御一行様にとっても親切にしてもらったり、移動そのものが特別な体験になりました。国境を越える瞬間のちょっぴりの緊張感も、今となってはいい思い出です。