「モヒンガー」はミャンマーの麺料理です。
「モヒンガー」はミャンマーの国民食とも言える麺料理。麺は米麺、食べるのは朝が多いとのこと。とはいえ、作るのが結構手間なので、平日の朝は外で買って食べ、週末は家族みんなでワイワイ楽しく作って食べるのが定番だとか。
そのモヒンガーを川越まで遠征し、ミャンマー出身のレレ先生より習って参りました!
モヒンガーのトッピングはこんな感じ。
なんでしょうね、この既視感。タイ料理でもトッピング具材としてお馴染みのものばかり。刻んだささげと小ネギ、パクチー、それからライム。
ちなみに、ヤンゴン近辺ではパクチーをトッピングするところを、その他の地域ではパクチーではなくミントをのせることが多いのだとか。
そしてこちらは手間暇かかるグループ。手前からひよこ豆の天ぷら「ベイチョウ」、それからターメリックを入れた油で揚げたガーリックチップスに、 鯛とレモングラスを香りよくカリカリになるまで炒めた「 ガーサベリンチョウ 」。本場ミャンマーではナマズを使うそうですが、ここは日本ですから鯛で代用。えらく豪華な代用です。そして日本でも麺類のトッピングとして定番のゆで卵。これらを全部乗せて、混ぜながらいただくモヒンガーは絶品でした。
手間暇かかるトッピングの作り方。
こちら、ひよこ豆の天ぷらは豆と薄力粉に水を多めに入れ、かなりさらさらな状態のものを熱した油にいれ、揚げていきます。こんがりきつね色になったらOK。
お次はガーリックチップス。薄くスライスしたニンニクを、ターメリックを入れた油で揚げていきます。ニンニクを鍋に入れたら手を休めることなく混ぜ続けるのがポイントだそう。
そして良い色になったら、なんと!鍋底を冷水に当て、鍋ごと冷ますという大技が繰り出されました。これにはびっくり。なるほど、確かにこうすれば熱が入りすぎて焦げる心配なし。あとは油をしっかり切れば完成です。
作るのに一番時間がかかったのが鯛とレモングラスのフレーク。レモングラスの上にターメリックをまぶした鯛の身、アラを蒸し煮にした後、身と皮、コラーゲンを細かくほぐすのですが、その後小骨やうろこを丁寧に丁寧に取り除きます。その方法がまたユニークなのですが、残念ながら写真なし。先生はなんと3回も小骨チェックをしていらっしゃいました。
もう小骨は完全に取り切った!となったところで炒め作業。みじん切りにしたレモングラス、ニンニク、ショウガ、ターメリックを香りが立つまで炒めたら鯛を加え、水分が飛んだところで味付け。
このフレークは半分ちょっとをスープを煮込む際に加え、残りをトッピング用として取っておくのです。
美味しくないワケがない!手の込んだモヒンガーのスープ。
大鍋にたっぷりの水を準備し、そこに魚醤と塩、ターメリック加えて火にかけます。
沸いたところでエシャロット、レンコンを加えて具材が柔らかくなるまで煮込み、仕上げに砕いたピーナッツ、そして先の鯛フレークを加え、味を調えます。
「モヒンガー」、コクがありつつも優しい味、何杯でもいけちゃうおいしさでした!
完成までおよそ2時間を要した「モヒンガー」でしたが、これが美味しかった!まずスープが美味しい。根菜類の甘みと鯛フレークから出たうま味が溶け込んだスープは飲み干すことが前提の優しい味付け。トッピングした具材と混ぜながらいただくのですが、途中ライムを搾って味変。あまりにも美味しくて2回もおかわりしちゃいました。
国民食というだけあって、その作り方は地域やはたまた家庭によって様々あるとか。そう聞けば、いろいろなモヒンガーを食べてみたくなりますよね。まずは東京のミャンマー料理店を巡ろうかな。そしていつかは本場ミャンマーで!また行きたい国、やりたいことが増えたぞ。
ウェルカムドリンクとデザートも美味。
本日の東京は34度。川越もおそらくそのぐらい。しかも湿度が高く不快指数マックスの中、最寄り駅から先生のお宅まで徒歩で向かいました。あげく某Gマップが不親切で、先生のご自宅が正しく表示されず迷子になってしまい、炎天下に30分は歩きました。。。そんなわけでヘトヘトで先生のお宅にたどり着いたわけですが、そんな私を見て先生がすぐに出してくださったのがこちらのソルティレモネード。もちろん手作りです。汗をかく今の季節にぴったりのドリンク。おかげで生き返りましたよ。
そしてこちらは食後のデザートのココナッツミルクゼリー。美味しいのはもちろんのこと、この見た目の涼やかなこと。今度作ってみよう。
家庭菜園がやりたくなった本日。
帰り際には先生の家庭菜園まで見せていただいちゃいました。こちらはミャンマー語で「チンバウン」、酸味が特徴的な「ローゼル」です。タイでは花が咲いた後のガクの部分を乾燥させたものを煮出して、ハーブティーとしていただきますが、ミャンマーではこの葉を炒め物に加えたり、スープの具材にしたりと、野菜として食すとのこと。
実はそのチンバウンを使ったミャンマー料理、つい先日食べてきたばかりなんですよね。この葉っぱがそうか、と理解。
そしてこちらはミャンマーのヘチマ。日本では小学校でこれを育てて、観察日記をつけ、最後は何やら手を加えてヘチマスポンジを作る、というのが定番ですが、このミャンマーのヘチマは食用です。収穫はもう少し先だそうで、その時期にはこのヘチマ料理のレッスンも開催予定だとか。
初めて作り、初めてしっかり食べた「モヒンガー」でしたが、想像の斜め上を行くおいしさに感動しました!
【英語】ミャンマーの国民的な料理 (ミャンマー料理のTadaku料理教室)
好きな外国の料理・文化・言葉を体験しよう!Tadakuは、外国人の自宅で、英語や日本語を使って、外国人と楽しくお話しながら学ぶ料理教室です。日本でホームステイみたいな体験ができる!
ちなみに、私が参加したレッスンはこちらです。興味のある方はぜひ、先生のページを覗いてみてくださいませ。